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人形美の魅力 ~Silicone Fairy~ | このブログはリアルラブドールを被写体とした撮影活動を行っているおじさんの趣味のページです。

撮影のネタバレ


前回ありがたいことに好評でした”かれん”の写真何ですが、今回その撮影の一連のネタばれをご紹介させていただきたいと思います。
こういう記事は苦手なので、おかしい部分や分かりにくい部分等があると思いますがご了承ください^^;




■ 撮影風景 ■

まず、今回のポージングのネタバレをしたいと思います。

CjI5XU1UoAE5mgM.jpg
今回の撮影には”かれん”を持ち上げて撮影を行いました。
持ち上げる方法は工事などで使う単管を使用しました。2mが1本800円くらいなので5本+クランプ代になります。



Ci_G_8FVAAI2TLg.jpg
Ci_Fjn3UUAACKSG.jpg

長時間傷つけず持ち上げる方法ですが、金属部分をどう利用するかが重要です。
ボディと接合部分の間にL字金属を入れてネジを絞めます。
(標準のネジでは短いので金属の厚さ分挙上したネジをホームセンターなどで購入しました。)

吊り上げるのはロープ等で行います。可能であれば自分の腰に負担などがかからないように手動ウインチ等導入してもいいかもしれません。




髪やドレスに動きの付け方。

SnapCrab_NoName_2016-5-24_14-1-2_No-00.jpg


ファインダーの外に三脚等を設置し、そこにフレキシブルアームを挟みます。アームにハリガネを巻き付け伸ばし、ドレスや髪を持ち上げ動きを付けます。
前髪に関しても同様に前から針金で行うか、ドールの後ろ死角に三脚を仕込みそこから針金を伸ばすのもいいと思います。




sastuei04_20160528112758c79.jpg

以上でこんな感じになります。



■ 照 明 ■


satsuei03.jpg




①白背景を作ります。ストロボで完全に背景を飛ばしてしまうので高価なロールバック布じゃなくてもよいので何でも構いません。私はホームセンターで売っている白い発泡スチロールの板を使ってます(一枚800円くらいです)

②クリップオンストロボ2台で背景を飛ばします。(LEDや蛍光灯何台かで飛ばすのもよいと思います)

③ソフトボックスを利用してます。光源はLED照明(YN-600)です。今回ソフトボックスだけでは光がまだ硬いので前にレフ版をおいて光が柔らかくなるように調整してます。
ソフトボックスがない場合は白のアンブレラ(白い紙でも何でもよい)で光を和らげるなどでもよいと思います。紙や布によって色温度が変わってしまいますのでご注意を

④光を全体的に均等に当てるのに天井に向けてクリップオンストロボを当てます。
天井色によって色温度が変わってしまいますので、白い板を天井に張っておくとよいと思います。(自分の場合は天井に発泡スチロールです)

⑤後頭部に向けてLED照明(YN-160使用)を直接当てます。軽く頭に当てると立体的に見えて雰囲気が良くなります。


※ストロボはすべてワイヤレスで発光しています。


kansei_20160528110451e0d.jpg


以上のJPG出しでとりあえずこんな感じになります。
本当はもっときれいに飛ばしても良かったのですが、Rawだと後で結構どうにでもなるのでこの辺の詰めはあまいですw


■ 現 像 ■


写真はRawで撮っており使用するソフトは「Adobe Lightroom」です。

1.「基本補正」を行った後「補正ブラシ」で部分的にメリハリをつけます。
今回はドレスが安っぽい(実際海外製の1000円切ってるもので安い・・・)ので立体感を付けるように明瞭感を強くしました。

2.「補正ブラシ」の”明瞭度”でドレス全体とヘッドドレスのディティールを浮き上げます。

3.同じく「補正ブラシ」で白バックで飛ばしきれなかった部分の露出を上げます。

できるならば現像前にストロボのみできれいに飛ばさないといけないのですが、部屋が狭いのでバック背景とストロボの位置が近すぎて飛ばしきれませんでした。

600_20160528110615780.jpg

Lightroomで編集したのがこちらです。


■ Photoshopでの作業 ■

今回利用しているはAdobe Photoshop CS3です。作業内容次第ですが基本的にPhotoshop Elementsでも構わないと思います。(Elementsは使ったことがないので機能はよく知りません・・)
Photoshopでの作業は安い物でもいいので”ペンタブレット”があると非常に便利です。(自分はwacomを利用しています)

●不要物修正

ughj.jpg

まず針金や後頭部の金属部分を「コピースタンプツール」と「パッチツール」で消していきます。
今回は背景が真っ白なので割と簡単にできます。



名称未設定-34



もし背景が複雑になっている場合は、三脚を固定しドールを撮影した後ドールをファインダーに写る範囲から逃がし、同じ設定値で背景だけを撮影して後で合成するというやり方もあります。)


●ゆがみ調整

satsuei05.jpg

次に違和感ある場所の補正や動きをつけるために”ゆがみ”を修正します。
「フィルター」→「ゆがみ」を利用します。

自分の場合はボディやヘッド自体にはゆがみ補正を加えません。服やウィッグ等は頑張れば自力で歪みやしわを加えようと思えばできるので、後から補正できる範囲の面倒くさいことはある程度だけ形作っておいて後でソフトで修正するみたいな考えです。
もちろん撮影の段階で後で補正しないように決めておけば画像修正による画質劣化は防げるので、理想はphotoshopを使わない事ですね・・w。


wwww.jpg

顔や体がゆがまないようにマスクする


えsだzx

ゆがみ修正後

●色調整
色をつけるためにいくつかの”調整レイヤー”作成します。
「色相、彩度」、「レベル補正」、「カラーバランス」等を使って自分好みにしていきます。
(基本的には各調整レイヤーに”マスク”を作成し必要な部分だけ補正します。)

●焼き込み
ヘッドドレス部分の花を浮きだたせるために「焼き込みツール」で少し立体感をつけます。

●その他
「描画」→「逆光」でフレアとゴーストを付けます。

最後に必要に応じてシャープネスを少しだけいれます。(解像感が足りない時等)
値は半径0.2~0.3くらいです。(メインの画像レイヤーはスマートオブジェクトに変換してから行うとよいです。)

最後に「イメージ」→「モード」を「16bitチャンネル」にしてから出力します。8bitだと階調が狭くなり黒つぶれや白飛び等が起きやすくトーンジャンプが激しくなります。

http://adobe-photoshop.seesaa.net/article/93698262.html
この辺の記事がおすすめです。

karendress60012.jpg

以上でこんな感じとなります。

easzx.jpg
もとデータJPG出しとの比較

針金はドールが動いてくれないのでいろいろ動き付けるには結構おすすめですb^^(1/3ドーラー様の方は結構されてる方も多いようです)
(吊り上げるのには抵抗がある方もいらっしゃると思いますし、作業が大変なので挑戦したい方はどうぞw)
ちなみに単管を使っての吊るす表現を使ったのは今回が初めてでしたw

あと余談ですが、blogerの皆さんが撮影後、よくPCで見てみると目線がずれたりしてる・・・
と目線の問題をおっしゃられてる方が多いようなので、個人的おすすめのこちらのライブビューのルーペをご紹介しておきます。^^

sss.jpg
このルーペを使用するとライブビュー画面が3倍になり目線の狂い、髪型の崩れ、服のしわの違和感等をかなり軽減することができます、なおかつ遮光もできますので野外での日光の映り込み等も防ぐことができるのでお勧めです。






家で余裕がある方は付属のソフト(EOS utility等)をタブレットやノートPCに接続して撮影すると画面も大きくして撮影できますので目線の崩れを最小限にできます。




eafdszxc.jpg
ちなみに、自分のやり方はHDMIモニタをカメラに直接接続してドールのそばに置いて撮影します。
こうすることによってドールをセッティングしながらレンズに映っている画面を確認できるため

”ドールのポーズを変える”→”カメラに戻る”→”ドールのポーズを変える”

の作業が最小限で済みます。(19インチの中古であれば1万円切ってますのでお安く済みます^^)
最近はHDMIのバッテリー搭載モニタもあるようなので、その様なものを購入すれば野外でも使用できます



という感じで今回の撮影の一連を書いてみました。
自己流でやっているものなのでお役に立つかはどうかわかりませんが、撮影になにかお役立てていただければ幸いです。


Category : ラブドール
Posted by SAKITAN on  | 12 comments  0 trackback

12 Comments

R2Doll2 略して ドール通 says..."参考になります。"
 
こんにちは。
SHOWCASE支配人です。

イジリまくってますね。
まあ、このクオリティは、絶対一発撮りでないと
思ってはいましたが、いやここまでやっていたとは…
脱帽です。

なるほど16bitチャンネルだったのですね。

できれば、もっと高解像度で
その圧倒的なクオリティを楽しめると
うれしいのですが…

どうしてもjpegに変換したり、
ブログにアップしたりすると、
クオリティが落ちてしまうんですよね。


「カラーバランス」は、
もっと最後の方でかけた方がいいですよ。
色調整もかけていく順番が大事で、
最初の段階でかけてしまうと、
画質が劣化してしまいます。

理想的には、
かけない方が望ましいと思います。


これからも撮影の裏側や、
テクニカルなネタも掲載してください。
また次回の更新、楽しみにしております。
 
2016.05.28 16:31 | URL | #- [edit]
SAKITAN says..."Re: 参考になります。"
>  
> こんにちは。
> SHOWCASE支配人です。
>
> イジリまくってますね。
> まあ、このクオリティは、絶対一発撮りでないと
> 思ってはいましたが、いやここまでやっていたとは…
> 脱帽です。
>


ポージングや目線、髪型等はかなり気を使って撮影前に作っていきます。
今回のようなウェーブ髪の場合は歪み等でうねりを付けられますが、
ストレート系等はできる限り修正を行わないように事前にセットします
ただ顔だけは絶対変形していじらないようにはしていますw

> なるほど16bitチャンネルだったのですね。
>
> できれば、もっと高解像度で
> その圧倒的なクオリティを楽しめると
> うれしいのですが…
>
> どうしてもjpegに変換したり、
> ブログにアップしたりすると、
> クオリティが落ちてしまうんですよね。
>


高解像度を掲載するといろいろ細かいところに粗が出るものもありますので(汚れとか傷とか)
最大でも横幅800pixelでの掲載にしていますw


> 「カラーバランス」は、
> もっと最後の方でかけた方がいいですよ。
> 色調整もかけていく順番が大事で、
> 最初の段階でかけてしまうと、
> 画質が劣化してしまいます。
>
> 理想的には、
> かけない方が望ましいと思います。
>

文中にも記載していますが、色調整に関しては”調整レイヤー”を
使用していますので順番は関係ないと思うのですが・・・(もし間違ってたらすいません)
基本的にはメインレイヤーの写真に直接触る際は”歪み”くらいですね。
シャープネスをかける際もスマートオブジェクトを利用しますので
できる限りの可逆編集できるpsdを残しているつもりではあります。

>
> これからも撮影の裏側や、
> テクニカルなネタも掲載してください。
> また次回の更新、楽しみにしております。
>  

ありがとうございます。
今回みたいな長いのは面倒なのでたぶんもうやりませんが、少しずつ便利なネタ等は
投稿できたらいいなとは思います。

2016.05.28 18:22 | URL | #- [edit]
ぼろすけ says...""
以前から本格的とは思っていましたが、まさかここまでとは…
布団に座らせ太陽光頼みの撮影。
転送したスマホで簡単な補正だけの自分とは次元が違い過ぎます(^_^;)
恐れ入りましたm(__)m

真似出来ませんがとても勉強になるので、これからも素敵な写真で色々教えて下さいm(__)m
2016.05.29 00:49 | URL | #65WN1dLQ [edit]
SAKITAN says..."Re: タイトルなし"
> 以前から本格的とは思っていましたが、まさかここまでとは…
> 布団に座らせ太陽光頼みの撮影。
> 転送したスマホで簡単な補正だけの自分とは次元が違い過ぎます(^_^;)
> 恐れ入りましたm(__)m
>
> 真似出来ませんがとても勉強になるので、これからも素敵な写真で色々教えて下さいm(__)m


ぼろすけ さん
コメントありがとうございます。

私も最初は一眼のキットレンズ、自然光だけでしたw
年数を重ねることによっていろいろ覚えたり工夫したりしてきましたので
好きで勉強していろいろやっていけばどんどん面白くなっていきますよ~w

ぜひ使えそうな知識があれば使ってやってください^^
2016.05.29 12:42 | URL | #- [edit]
モル says...""
凄いですねー!!
上でぼろすけさんもおっしゃってますが、自然光でせいぜい使ってもレフ板程度の
私の撮影とは雲泥の差ですね
手間暇かけた、まさに職人技!!凄すぎます(^_^;)
とてもまねのできるものではありませんが、できることから参考にしてみたいです
2016.05.30 09:37 | URL | #- [edit]
Yo-! says..."職人技!"
SAKITANさんのお写真に、どのくらい手間がかかっているのかが分かりました。
じっくり丁寧に作品を作っていくのって良いですね~。

今回惜しみなく、その技術を披露していただきありがとうございました。
とっても参考になりました。

私もいろいろとチャレンジしてみたいと思います。
(スキルはありませんが・・・(^^;)
2016.05.30 21:21 | URL | #m97NLqs2 [edit]
nandai says...""
並大抵のことではありませんねこれはw
撮影と編集でどれくらいの時間を使っているのかと思うととても真似できません(スキルもないですが)。
この記事をまとめるのも苦労したのではないかと想像しています。
体調、はやく良くなるとよいですね。
2016.05.31 00:31 | URL | #- [edit]
taka-ma-7 says...""
なるほど~
ソフトの話はほとんどわかりませんでしたが、それ以後のソフトのお話はほとんどわかりませんでしたが、ライディングなどまだまだ勉強不足ですが、参考にさせていただきますね(^^)
2016.05.31 00:38 | URL | #- [edit]
SAKITAN says..."Re: タイトルなし"
> 凄いですねー!!
> 上でぼろすけさんもおっしゃってますが、自然光でせいぜい使ってもレフ板程度の
> 私の撮影とは雲泥の差ですね
> 手間暇かけた、まさに職人技!!凄すぎます(^_^;)
> とてもまねのできるものではありませんが、できることから参考にしてみたいです
モル さん
コメントありがとうございます。

私も最初はレフもなくカメラとクシのみで撮影してましたからw
人工の光を入れるといろいろ勉強できますし、デジタル補正も少しずつ勉強すると面白いですよ~。

2016.05.31 23:43 | URL | #- [edit]
SAKITAN says..."Re: 職人技!"
> SAKITANさんのお写真に、どのくらい手間がかかっているのかが分かりました。
> じっくり丁寧に作品を作っていくのって良いですね~。
>
> 今回惜しみなく、その技術を披露していただきありがとうございました。
> とっても参考になりました。
>
> 私もいろいろとチャレンジしてみたいと思います。
> (スキルはありませんが・・・(^^;)

有難うございます~。
もともと僕はフィギュアを作ったり塗ったりするのが本趣味だったので
一作作るのに時間をかける方が趣味としてあってるんですw
なので一日で一枚写真作れるなら楽ですねw塗装と違って部屋も汚れないですしw

YO!さんも奈々ヘッドの魅力をすごく出されてると思いますよ!
今回のナースなんて「エロ!」と思いましたw

2016.06.01 00:11 | URL | #- [edit]
SAKITAN says..."Re: タイトルなし"
> 並大抵のことではありませんねこれはw
> 撮影と編集でどれくらいの時間を使っているのかと思うととても真似できません(スキルもないですが)。
> この記事をまとめるのも苦労したのではないかと想像しています。
> 体調、はやく良くなるとよいですね。

nandai さん
コメントありがとうございます。

体調お気遣いありがとうございます~。
元々模型とかフィギュア制作を趣味でしてたので、一作作るのに時間をかけるのは好きなんです~。
なんか時間かけないと作った気にならない・・・というような感じなのでw

ただドールの場合はシリコンに負担がかかるポーズは撮影時間が限られますのでその辺はこれからも吊るしていこうと思いますw

2016.06.01 00:16 | URL | #- [edit]
SAKITAN says..."Re: タイトルなし"
> なるほど~
> ソフトの話はほとんどわかりませんでしたが、それ以後のソフトのお話はほとんどわかりませんでしたが、ライディングなどまだまだ勉強不足ですが、参考にさせていただきますね(^^)


taka-ma-7 さん
コメントありがとうございます。

ライティングは僕もまだまだ勉強中ですのでじっくり楽しんでいきたいと思いますw
LEDは最近は安くなってますから+デヒューザーやアンブレラ等と一緒に使うとぐっと良くなりますb
ソフト関係は僕も位置から触って慣れましたので、時間かければだんだんできるようになりますねb
2016.06.01 00:19 | URL | #- [edit]

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